噛むと歯が痛い場合、鼻の周辺にある空洞(副鼻腔)のひとつである上顎洞の粘膜に膿が溜まって、炎症を起こしているかもしれません。
炎症の主な原因は、風邪やアレルギーによる鼻炎・インフルエンザウイルスなどの細菌感染です。
歯性上顎洞炎では、虫歯や歯の打撲などによって歯の中の神経が壊死して腐敗した組織や、歯周病菌などが上顎洞に広がって炎症を起こします。
どちらも主な症状は鼻づまり・頭痛などですが、膿や炎症が上顎洞の下側で起こると、歯痛を引き起こしてしまうのです。
治療は溜まった膿を排出させる処置や、殺菌のための抗生物質その他の薬剤服用が多いようです。
症状がひどい時には、内視鏡を使った外科処置が行われることもあります。
歯痛の他に頬の痛み・鼻づまり・頭痛などの症状がある場合は、一度耳鼻科で診察してもらうと良いでしょう。